2011年7月18日月曜日

しもきた茶苑大山「沢の誉」¥1,260/100g

ネットで茶師十段の店という触れ込みに出会った。
十段は日本でも数人しかいないらしい。
以前、某区で七段のお茶屋さんにいって飲ませていただいたことがあるが、甘みがかき消されるほどに苦く(濃く)て、ああお茶屋さんが好きそうなあれね・・・という味であった。
他方、こちらのしもきた茶苑大山さんでは、下北沢という立地もあってか、それとも夏だからか、薄く淹れて下さった。
段位と味の志向はまた別のところにあるのかもしれない。

こちらは茶師十段ということをフルに活かして、お店独自のブレンド商品がかなりの割合を占めていた。

鹿児島と宇治のブレンド(普通蒸し)が気になったので購入してみた。
名を「沢の誉」という。
ちょうど現在話題の女子サッカー選手のような名前である。

茶葉を見ると、高級な茶葉と安い部位が不思議な混ざり方をしていて、驚いた。いかにも混ぜましたという感じだ。
この不思議な混ざり方のため、茶葉の部位によって味の出る時間が異なり、淹れるのが少し難しかった。

しかし、封を開けた瞬間、高級な茶葉だけが持つ香りがプンとしてきた。
品質の高さと行き届いた管理を感じさせる。
淹れて飲んでみると、高級茶の繊細な柔らかさと鼻から抜けるフルーティーさを持っている。
そして安い部位も入っているせいか、甘みの爆発はしすぎない、上品な味である。
ただ、飲んでいるうちに、火香が気になるようになってきた。

こちらでは産地と蒸し方は記載されているのだが、品種の記載は見かけなかった。
自分が購入したものは宇治、鹿児島とも「やぶきた」だそうである。

2011年7月購入

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